みなさん、こんにちは!
高橋淳也(あつや)です。

さて、これまでこのブログでは
「全部自分のせいだ」
「やるかやらんかだ」
「言い訳を捨てろ」と、かなり白黒はっきりした、尖ったメッセージを
みなさんに投げ続けてきました。

それを踏まえた上で
今日のテーマは、一見するとこれまでの僕の考え方と「乖離(かいり)」しているように見えるかもしれません。

今日の結論を先に言います。

「白か黒か」ではっきり分かれない
曖昧(グレー)な状態を愛せるようになろう。

「今まで『100かゼロか』みたいな極端な自責思考を求めてたじゃないか」と思ったみなさん。

ちょっと待ってください。

実は、すべてを白黒ハッキリさせようとするのって、もの凄く幼い「子供の考え方」なんです。
そして、僕自身のこれまでのストーリー(B面)を振り返った時、この「白黒思考」こそが、僕の最大の弱点だったことに気づきました。

今日は、僕が大好きな禅の思想にある「中道(ちゅうどう)」という話を交えながら、これまでの「自責思考」のさらに深い本質について、シャープにお話しさせていただきます。

1. 100かゼロかで生きてきた、僕の「逃げ癖」の正体

僕はもともと、何事も「100か0か」でしか考えられない極端な人間でした。 正しいか、間違っているか。敵か、味方か。白か、黒か。

でも、今振り返ると、この「白黒ハッキリつけすぎる完璧主義」こそが、かつての僕の『逃げ癖』の最大の原因だったんです。

サッカーをやっていた高校時代、僕は膝の半月板と靭帯を激しく痛めました。 その時、僕の脳内はこういう二択になっていました。

  • 100(白): 完璧にサッカーができて、レギュラーで大活躍して結果を出している自分
  • 0(黒): 怪我をして思うようにプレーできない、価値のないクズな自分

「100点満点でサッカーができないなら、俺の価値はゼロ(黒)だ」。 そうやって自分を極端に追い詰めてしまったからこそ、心がポキッと折れて、絶望してサッカーから逃げ出してしまったんです。

ビジネスを始めてからもそうです。
「売上を上げて結果を出しているのが白、出せないのは黒」。
「有言実行できる奴は味方、口だけの奴は敵」。

自分に対しても、周りの人間に対しても、常に100点か0点かの極端な採点を繰り返していました。
でも、これってもの凄く生きづらいし、何より人間関係も仕事もすべてを破壊してしまいます。

なぜなら、僕ら人間にはロジックだけでは説明できない「感情」があるからです。 100点満点の日なんて滅多にないし、誰もが完璧に生きられるわけじゃない。それなのにすべてを白黒ハッキリさせようとするのは、デジタルなロボットのやることです。
僕たち人間には、白と黒の間に広がる、グラデーションの効いた「グレー」の部分があるのが自然なんです。

2. 禅の教え「中道」――人間はそんなに単純じゃない

僕は「禅」の考えが好きで禅の本をよく読んでいます。
その思想の中に、「中道(ちゅうどう)」という言葉があります。

これは、極端な偏りを避けて、物事の真ん中、あるいは「どちらの極端にも執着しない状態」を指す言葉です。
右が100%正しい、左が100%悪だ、とどちらか一方に張り付くのではなく、ゆらゆらと揺れながらも、その間にある本質をフラットに見つめる。

世の中のほとんどのことは、100対0では測れません。
それは、もっと大きな世界の出来事だって同じです。
例えば、ニュースで流れる戦争や紛争。
「アメリカが悪いのか、イランが悪いのか」
「どちらが正義で、どちらが悪か」。

でも、現実はそんなに単純なわけがありません。
そこには、僕ら外部の人間には到底理解できないような、何百年もの歴史があり、それぞれの価値観があり、守りたい家族やプライドがある。
人間という生き物は、そんなに簡単に白黒つけられるほど、シンプルな構造をしていないんです。

あの人が悪だとしても、自分が悪だとしても、それを100対0で裁くのをやめてみる。 「人間だもん、いろいろあってグレーな部分もあるよね」と、その曖昧さを許せるようになることが、本当の意味での「大人の心の余裕」なのだと思います。

3. 「グレーでいい」は甘えじゃない。ハンドルを離さないための強さだ

ここで、勘違いしないでほしいことがあります。
「高橋がグレーでいいって言ったから、努力しなくていいんだな」
「他人のせいにしてサボってもいいんだな」という、甘えの話をしているのでは絶対にありません。

僕が言いたいのは、100点満点じゃない恰好悪い自分、思い通りにいかないグレーな現実に直面した時に、「どうせ俺なんか0(黒)だ」と極端に絶望して、人生のハンドルを放り投げるのを、もうやめようじゃないか、という話です。

多くの求職者の方は、上手くいかない時に自分を「黒(ゼロ)」だと判定して、自己否定の沼に落ちてしまいます。 「面接でうまく喋れなかった、俺はダメな奴だ(0点)」 「今日も履歴書を書けなかった、クズだ(0点)」

これ、自責思考に見えて、ただの「現実逃避」です。自分をゼロだと責めることで、次に進む責任から逃げているだけです。

本当の自責思考とは、自分を厳しく裁判にかけて「お前は黒(悪)だ!」と裁くことではありません。
「100点満点じゃない、思い通りにいかない、グレーで恰好悪い今の現在地」をフラットに認め、その上で、「じゃあ、このグレーな自分を抱えて、ここからどうやってハンドルを握り直すか?」と前を向くことなんです。

サボっちゃう自分も、不安で逃げ出したくなる自分も、全部ひっくるめて「グレーな俺」です。その不完全な自分を「まあ、これが人間だよな」と許し、愛してあげる。

グレーを愛せるようになることは、自分への甘えではなく、二度と人生から逃げないための、最もタフな生存戦略なんです。

4. 転職活動で「100点の正解(白)」を探して苦しむあなたへ

この白黒つけたがる病は、転職活動中の求職者のみなさんに、特によく発症します。

  • 「この会社に入社することは、自分の人生において『正解(白)』なのか『大失敗(黒)』なのか」
  • 「次の職場は、絶対に100%ホワイト企業じゃなきゃ嫌だ」

そんな風に、頭の中で完璧な「白」を探し求めて、動けなくなっていませんか?

はっきり言います。
世の中に、100%のホワイト企業なんて存在しません。
同時に、100%の正解の選択なんてものもありません。

どんなに素晴らしい会社に見えても、中に入れば「うわ、ここちょっとグレーだな」と思う部分は必ずあります。

逆に、世間から少しグレーに見える会社でも、そこで泥臭く圧倒的なスキルを身につけて、自分の力で人生を大逆転させていく人だって言います。

人生の選択は、いつもグレーです。
どっちに行っても、良いこともあれば、悪いこともある。

それなのに、子供のように「白か黒か」の2択にこだわっていると、いつまで経っても一歩を踏み出すことができません。

もう、白黒つけるのはやめましょう。
グレーのままでいいんです。

「この会社、ちょっと不器用なところもあるけど、この部分はおもしろそうだから、まあいっか」と、曖昧な状態を受け入れて進んでみる。

モチベーションなんて関係ない、只管打坐(ただやる)の精神で、グレーな自分のままジムに行き、靴を揃え、目の前の仕事に淡々と向き合う。
そうやって、完璧じゃない現実の中で自分なりの「小さな幸せ」を見つけていくことこそが、人生というゲームを楽しむための唯一のルールです。

最後に:恰好つけずに、グレーな人生を歩こう

僕たちが運営する「Be.SIDE(ビー・サイド)」は、あなたが「完璧な優等生(白)」になることを求めません。

あなたのグレーな過去、曖昧な悩み、白黒つけられないモヤモヤ、そのすべてを机の上に並べて、「まあ、これが人間だよね。ここからどうしていこうか」と、一緒にハンドルを握り直す場所です。きれいな美談にする必要なんてありません。

ダナンのバカ暑い太陽の下で、汗だくになりながら、僕は今日も自分のグレーな過去(B面)を思い出しています。
完璧じゃなくていい。恰好つけなくていい。

その不完全な自分を丸ごと認めて、愛せたとき、あなたの転職活動は「選ばれるための就職活動」から、「自分のピッチを自分で選ぶための航海」へと変わります。

人生のB面から、主役を奪い取れ。
グレーな自分のまま、明日もまた、一歩ずつ歩いていきましょう。

本日も、最後まで読んでいただきありがとうございました!

株式会社Be.Crew  高橋 淳也

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